2007年02月16日

道頓堀五座

大阪屈指の繁華街として、多くの人で賑わう道頓堀界隈。

道頓堀

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もともと芝居町として発展したあたりから人の集まる場所になったんでしょうか。

 

道頓堀通りは相合橋より東を「東櫓(やぐら)町」、西を「西櫓町」という旧町名でした。

櫓は劇場(芝居小屋)をさしているのでしょう。

 

今日はそんな芝居町道頓堀についてです。



道頓堀に芝居小屋や遊女屋の建設が、寛永3年(1626)に江戸幕府から許可されます。その後「中の芝居(中座)」、「角の芝居(角座)」、からくり芝居の「竹田の芝居」、人形浄瑠璃の「竹本座(浪花座)」、「豊竹座」などが並ぶ芝居町が形成されました。

劇場では、近松門左衛門や竹田出雲、並木宗輔といった劇作家が競演しました。

また、劇場の向かい側(道頓堀の川沿い)には多くの芝居茶屋が建っていました。

近代に入り、歌舞伎が確立されると、「弁天座」、「朝日座」、「角座」、「中座」、浪花座」が”五座”と呼ばれるようになります。

食満南北(けまなんなんぼく)ら劇作家や、中村雁治郎や新国劇の澤田正二郎らも活躍します。

昭和初期までにこれらの劇場は松竹の経営に移ります。

2002年1月末日に浪花座が閉館し”五座”の興行は無くなります。

で、この数年で大きく変わった、かつての”五座”のあった場所をめぐってみました。堺筋側から御堂筋側に(東から西に)みていきます。

 

弁天座跡

道頓堀WINS

 

 

 

 

 

 

 

WINS八百屋弁天座→文楽座(松竹)→朝日座(戦後)→現在はWINS。

平日は野菜や果物の市が出ています(JRAの人が売っているんではないよ

 

 

 

朝日座跡

道頓堀東映朝日座→戦後、松竹から東映に売却され、道頓堀東映劇場となっています。芸人さんが通う居酒屋の「たこしげ」があるのもここ!東側の側面を通る相合橋筋は通称”朝ヨコ”とかつて呼ばれていたらしい。

また、裏手の東西の路は芝居裏と呼ばれ、南地五花街の1つでした。

 

 

 

角座跡

KADOZAビル

 

 

 

 

 

 

 

オチで〜す現在は映画館と、2004年2月1日に開場した若手中心の演芸場「B1角座」になっています。

安田大サーカスの人形がお出迎え。

そしてこの「B1角座」が今年8月に「角座」としてリニューアルすることになりました

今年4月、なんばパークスの2期でオープンするシネコンに映画館が移転するのを機に、空いた3階の劇場を350席の演芸場に改装、五座の一、老舗「角座」の名でついに復活なのです

 

中座跡

セラヴィスクエア中座

 

 

 

 

 

 

 

浮世小路現在は「セラヴィスクエア中座」。2002年の中座解体現場の爆発火災で、裏の法善寺横丁も類焼、大きな被害がでました。芝居町として発展してきた道頓堀。中座の解体。歴史の因縁?

左の写真は法善寺横丁と道頓堀をつなぐ浮世小路です。ほんまに法善寺横丁はすぐ裏です。

 

 

 

現在の「セラヴィスクエア中座」は飲食店のテナントビルに生まれ変わりました。

シバエモンその1

ビル前では「シバエモン(芝右衛門・芝衛門・柴右衛門)」という狸が「中座」と「シバエモン」の関係ついて講談をしています。

この狸と中座のお話について、あまもりさんの「あまもりのなんやかんや」に記事が書かれています。現在の感動的なエピソードも交えて、すごくいいお話(記事です。

 

 

 

浪花座跡

極楽商店街竹本座→浪花座→サミー戎プラザ(道頓堀極楽商店街

でっかいえべっさんの顔が看板になっています。

コテコテの道頓堀な外観は観光客向けと敬遠する人もいるかもしれませんが、今の道頓堀を楽しむならココ

大阪の昔の町並みと露店風の飲食店がテーマパーク風。セラヴィスクエア…とは対照的に客入りもいい。

極楽…の中には、ゑびす座という小さい演芸場がある(浪花座の前は戎座という名前だった。この場所に劇場があったことへのオマージュ?

7回の神社前広場でも1日に何度か、極楽歌劇団によるショーが行われ、歌あり、笑いあり、涙あり?、ワイヤーアクションありで楽しいです。

 

最後は番外編

松竹座

松竹座中座の無き今、歌舞伎も行われるようになりました。

建物は平成9年に改築されましたが、ネオ・ルネッサンス様式の正面はそのままの姿を残しています。

風格ありますよね。大正時代の雰囲気を残す日本初の洋式劇場の名建築です。

 

 

 

五座の一、角座の復活。極楽…のゑびす座。また消滅した劇場。

いろいろありますが、ミナミ周辺はまだまだ芝居町としての土壌が根付いていて、それがこの街の独自性なんやと思います。

精華小劇場旧精華小学校を再利用した精華小劇場では演劇祭が行われていますし、新歌舞伎座や、なんばグランド花月(NGK)もあります。

文楽も国立文楽劇場。落語のトリイホール。上方演芸資料館もある。

 

国立文楽劇場

まさに日本のブロードウェイ!いや、ブロードウェイをアメリカのミナミと呼ぶべきか?

カニの看板や、くいだおれ太郎も楽しいですが、劇場とともに繁栄したミナミをもっと世界にアピールしないと。そんな感じがしました。

 

2007/04/27 追記:先日4/19に、演芸場「角座」角座復活計画を断念するとの発表が、松竹芸能よりありました。防音構造上の問題らしく、改修工事が予算を大きく超えるための様。空いた映画館の部分、どうなるんでしょ?

クリック クリック←ミナミらしさ、大切にしたいですよね♪



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この記事へのコメント

1. Posted by あまもり    2007年03月11日 12:26
5 う〜ん、まさにブロードウェイ。
道頓堀と言えば、カニだのくいだおれだのグリコだのが定番のガイドブック。
芝居の町・道頓堀のことなんかほとんど書いてない。
ミナミバンザイ、道頓堀バンザイ。

私のつたない記事へのリンクおおきに。光栄です。
でもリンクURLは私のブログそのものなので、できれば芝右衛門の記事のURLにお願いします。
2. Posted by のぶりん    2007年03月12日 03:38
>あまもり様

あまもりさん、こんばんわ!
リンク貼らせていただいてるの、お知らせしてなかったです、申し訳ありません。

実は、あまもりさんの芝右衛門の記事に触発されて、改めて道頓堀をうろちょろしたのです。

大阪の魅力って、人それぞれ。
けど、東京目線というか、ステレオタイプな大阪が一人歩きしているのって、悲しいって思ってます。

せっかくのブログなんやから、「This is 大阪」とか「大阪イコール・・・」じゃない視点で、記事書けたらって思ってます。

また遊びに来てくださいね。

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